これも朝活読書会用に読みました。テーマは「政治家が書いた本」。あまりパッと思いつかなかったので、Perplexity AIで調べてみることにしました。田中角栄や安倍晋三など有名どころが並ぶ中にこの本はあって、著者も全く知らない人だったので、Amazonで調べてみました。すると、レビュー数も多く、とても読みやすいという感想が多かったので、この本にしてみました。
結果から言うと、この本は久しぶりに「当たり」の本でした。私は、政治分野が少し苦手ですが、この本はそんな人間にも本当に読みやすく、内容も興味深いものでした。理念をしっかりと持った政治家の考えや行動がとてもよく表れていると思います。
まず、著者の青山氏は元共同通信の記者で、民間シンクタンクの社長をして、その後に参議院議員になった方です。記者時代に総理・・・記者をやっていたこともあって、総理大臣と直に話をするような機会が普通にあった人です。過去には、中曽根総理に取材していたこともあり、この本で初めて中曽根総理の人物像を知ることができて面白かったです。
「回想」というのは、昔を顧みることですが、著者は、過去を語ることで現在と未来を良くしたいという思いで、このタイトルにしたそうです。
後半には、参議院議員として出馬するエピソードが書かれています。当時、官房副長官だった世耕弘成氏から直々に出馬して欲しいと何度もお願いを去れながらも、絶対に政治家にはならないと断りますが、安倍晋三氏にも直接お願いをされます。
安倍さんは、青山さんになら自民党が変えられると思って、国会議員になってもらいたかったようです。
実際に、青山さんは選挙で当選し、議員になり、その後政治団体を作って、自民党の政策に影響を及ぼすようになります。
安倍晋三と著者の絶妙な信頼関係が分かるなかなか珍しいタイプの本でした。
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